半導体の供給を止めないための対策とは?
はじめに
製品の開発・製造を続ける中で、ある日突然、半導体メーカーからEOL(End of Life:生産終了)の通知が届くことがあります。
「もう部品は入手できないのではないか」「製品の生産を続けられなくなるのではないか」と不安を感じる方も多いでしょう。
しかし、EOL通知は製品供給が即座に終了することを意味するものではありません。
通知後には最終受注日(Last Order Date)や最終出荷日(Last Shipment Date)が設けられており、その期間内に適切な対策を講じることで、製品の継続生産や長期供給につなげられる可能性があります。
本記事では、EOL通知を受けた際に取るべき対応と、供給を止めないための選択肢について解説します。
EOL通知を受けて、まず確認したいこと
EOL通知を受けたら、まずは落ち着いて通知内容を確認しましょう。
確認すべき主な項目は以下のとおりです。
- 対象製品・型番
- 最終受注日(Last Order Date)
- 最終出荷日(Last Shipment Date)
- 推奨代替品の有無
次に、自社製品への影響を整理します。
- どの製品に使用しているか
- 今後どのくらい生産を予定しているか
- 保守・メンテナンス期間はどのくらいか
- 現在の在庫数量
これらを把握することで、その後の対応方針を検討しやすくなります。
EOL通知後の主な対応方法
① ラストタイムバイ(LTB)
最終受注日までに必要数量を購入する方法です。
既存製品を継続生産するためには有効ですが、
- 保管コスト
- 在庫管理
- 長期保管による品質管理
なども考慮する必要があります。
② 代替部品への置き換え
メーカーから推奨代替品が案内されている場合や、市場に互換性のある製品が存在する場合は、代替部品への切り替えを検討します。
ただし、
- パッケージ
- ピン配置
- 電気特性
- 動作温度
- ソフトウェアとの互換性
などを十分に評価することが重要です。
③ 設計変更
代替部品をそのまま使用できない場合は、回路や基板、ソフトウェアなどの設計変更が必要になることがあります。
設計変更には評価・検証期間も必要となるため、できるだけ早く検討を開始することが重要です。
④ ASIC化という選択肢 ★
代替品が見つからない場合や、製品の長期供給を見据えたい場合には、ASIC(カスタムIC)による対応も選択肢の一つです。
ASICでは、必要な機能を1つのICに集約することで、
- 部品点数の削減
- 基板の小型化
- 長期供給への対応
- 製品仕様に合わせた最適化
などが期待できます。
また、ASICは開発時に初期費用が必要となりますが、量産時には1個あたりの単価を抑えやすいため、生産数量が増えるほどコストメリットが大きくなるという特長があります。長期間にわたって生産を継続する製品や、一定以上の生産数量が見込まれる製品では、トータルコストの削減につながるケースも少なくありません。
ジェピコ・セミコンダクターのEOL対応ソリューション
代替部品だけでは解決できないケースでは、新たなICの開発が必要になることもあります。
ジェピコ・セミコンダクターでは、製造中止となったアナログIC(EOL)の相当品開発に対応しており、10件以上の開発実績があります。仕様書をもとにした開発や、既存製品へ搭載しやすい同等サイズのパッケージ提案も行っています。
また、回路設計からウエハ製造、パッケージ組立、出荷テスト、信頼性試験、品質保証、量産供給までを一貫して対応するフルターンキー体制を備えており、お客様の用途に応じたアナログASIC・ミックスドシグナルASICを提供しています。
EOLによって製品の継続供給が難しいと感じた場合でも、相当品開発やASIC化という選択肢によって、課題を解決できる可能性があります。
まとめ
EOL通知は「終わり」を意味するものではなく、今後の製品供給を維持するための対応を始めるタイミングです。
ラストタイムバイによる在庫確保、代替部品への置き換え、設計変更など、状況に応じた対応を検討することが重要です。
さらに、代替部品では対応が難しい場合には、アナログICの相当品開発やASIC化という選択肢もあります。
ジェピコ・セミコンダクターでは、製造中止アナログIC(EOL)の相当品開発をはじめ、回路設計から量産供給まで一貫した体制で、お客様の製品継続を支援しています。 EOL通知を受け、今後の対応をご検討の際は、ぜひお気軽にご相談ください。
